バーの内装工事の費用相場のリサーチと費用を抑えるためのポイント

バーの内装工事の費用は、坪単価と広さから算出可能です。工事内容によっても異なり、事前の調査を行ったり工事個所を限定することで安くできる可能性があります。モニターへの応募も節約方法の一つです。

バーを開業するための場所を確保しても、そのままオープンできるわけではありません。店舗の内装工事を行うために、工事にかかる費用も見積もる必要があります。相場を知らないと見積額を見て驚いてしまうかもしれませんので、まずは相場を調べて必要な改修をきちんと選んで行えるように準備を進めたいところです。居心地の良いお店をつくるために、こだわるべき部分はしっかりとこだわりましょう。

種類や広さによって変わる内装工事の費用

バー

バーの内装工事の費用は、種類や広さによって変わります。種類を大まかに分けると居抜き物件・新築・改築があり、居抜き物件ならバーだった物件を利用できますので、内装費用はかなり安く済みます。ほとんど手を入れず、そのまま使うことも可能です。費用面ではメリットが大きい反面、大きな変更をしにくいのは気になる点です。新築では自由に設計できますので、理想の仕上がりになります。水や空調の配管場所を考えずに間取りを決めてしまうと、距離が長くなったり外壁を通す工事が発生する等で費用が余分にかかることもあるでしょう。改築では解体作業に関する費用もかかることを覚えておかなければなりません。築年数が古いと、解体してから問題が見つかるケースもあり、さらに費用が発生する恐れもあります。

工事内容でも差が出るため内容の整理が必要

広さや物件の種類により内装工事の費用に違いが出ますが、内容によっても差が出ますので、どこの部分の改修が必要なのかをきちんと整理することが大切です。見た目が重要だと考えて店内のデザインに力を入れるのが一般的であり、デザインのために大きな費用をかけるケースも少なくありません。大掛かりな修繕を行えるのはオープンをする時だけですので、思い切って工事を実行できます。デザインは見た目を左右するため力を入れるケースが多いのですが、それ以外にも設備容量は営業する上でとても重要なポイントです。バーをつくる必要量を満たしていることが大前提となり、満たしていなければ直さないと営業を始められません。関係するのはガスや水道、電気であり、これらが足りないと余分な初期費用がかかります。

また、建物自体の汚れが酷い時には、見た目を直すより前に土台を修繕する必要が出てきます。工事にかかる費用は設備や土台にかかる部分が3分の1を占めるとも言われており、物件選びの時にある程度は見通せるように知識を身につけることが重要です。

実際に内装工事を行う場合のポイント

実際に内装工事を行う場合のポイントがいくつかあり、最初にテーマを決めて統一感を持たせることが大切です。テーマを決めないまま細部を少しずつ進めてしまうと、出来上がった空間がまとまりのないものになってしまいます。内装と外装のデザインに統一感をもたせて、コンセプトに見合った空間になるように計画を立てます。求める雰囲気を上手く実現できるように、工事会社の手掛けたお店をチェックするのも忘れてはいけません。日々の作業をスムーズにするために、動線を意識した間取りにすることも大事なポイントです。動きやすいつくりにすると無駄な動きをする必要がなく、店内が混み合っている時でも次の作業にすぐに移れます。スペースが一つの線でつながっているような間取りですが、それが不可能な場合でも次のステップに移る時に店内の端から端まで移動することがないように設計することが求められます。集客を考えるのなら、ある程度の個性を出すこともポイントです。

費用を抑えるために事前に現地を調査

バー

少しでも費用を抑えるため、まずは契約前の現地調査を行います。バーをつくるために必要な設備容量があり、足りない場合には追加の工事が発生します。この工事が高額になるケースが多く、場合によっては数百万円単位のお金がかかるため、知らずに契約してしまうと想定よりも多くのお金が必要になって後悔するかもしれません。配管の位置によってもどの程度の内装工事を行うかが変わり、古い物件は目に見えない部分で修繕が必要なことが多いために想定外の出費になる可能性大です。築年数の古い建物は、見える部分だけをリノベーションしていて、一見するとそのまま使えそうに思えるのですが、土台となる部分に問題が生じていて、後から気づくケースがあります。契約を結ぶ前に現地をしっかりと調査して、これらの問題に該当しないかをチェックすることが大切です。万が一該当する場合でも、すぐに契約を止めるのではなくて、どの程度の費用を支払えば理想通りのバーになるのか考えて計画を立てましょう。

工事内容を限定するのも費用を抑える方法の一つ

限られた費用の中で計画を立てなければなりませんので、全ての要望を取り入れるのが難しいケースもあります。明らかに予算をオーバーしそうな時には、工事の内容をよく精査して本当に必要な部分だけ行うのも一つの方法です。必要な機材の設置は自分でも行える可能性がありますが、配管などの設置は工事会社に委託しないと行えませんので、そのあたりの切り分けも必要です。必要な製品を新品ではなく中古で揃えることでも費用を抑えられます。新しくオープンするお店に使うものなので新品で揃えたいと考えるかもしれませんが、中古品でも質の良いものが出回っていますし、機能的に見てもそん色のないものが多いので、一度検討してみましょう。自分で工事を行おうと考えている部分に関しては、本当に自力で可能なのかを調べることも同時に行います。節約するために工事内容に含めずに契約を結んだものの、後になって自分では行えないことが分かって、結局は追加費用がかかってしまうケースもありますので、注意が必要です。

モニター募集をしている業者への応募も選択肢に

費用面から計画を立てるのが厳しいと感じる場合、モニター募集を行っている業者を探すことも検討しましょう。内装を手掛ける業者は定期的にモニター募集を行っていて、応募すると格安で工事を行ってもらえます。工事が行われた後は、実績例としてホームページに掲載されたり、インタビューを受けることもありますが、大きな労力のかかることではありません。チラシに掲載されることもあり、それが思わぬ宣伝につながることもあるようです。ただし募集を行っている業者ならどこでも良いわけではなく、やはりこれまでにバーの内装工事を手掛けたことのある業者でないとスムーズに進まない可能性が高くなります。飲食店当の内装工事とは違い、バーでは専門的なデザインの知識が必要ですし、施工の知識に必要不可欠です。十分な知識もないまま進めてしまうと、仕上がりに満足できなくて再度工事を行わなければならないかもしれません。トラブルを避けて計画通りに進めるためにも、実績のある業者に依頼するのがおすすめです。

まとめ

バー

バーの内装工事は、坪単価と広さでおおよその額を計算できます。内容によっても差が出ますので、内容の精査が必要です。少しでも節約したいと考えるのであれば、事前に現地を調査して必要以上にお金のかかる部分がないかチェックしたり、必要な部分だけを工事したりするのも一つの方法です。ほかにも、内装業者のモニター応募することで費用を抑えられるでしょう。